逗子の公園

海の街、神奈川県逗子市の公園をご紹介するブログ

【ベンチで雑談】せせらぎのこいのぼり(逗子の自然を満喫しよう!)

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かぜにおよぐこいのぼり

せせらぎのこいのぼり

 今日は、5月4日みどりの日。その名の通り、目が覚めるくらい、新緑がきれいです。小さい頃も同じ新緑だっただろうに、年を重ねるごとに、新緑見ると、「それにしても、きれいなものだなあ」、と心底思ってしまうようになりました。
 さて、今日は、公園巡りは少しお休みして、逗子市の池子にある特別養護老人ホームのせせらぎがたててくれた、こいのぼりを見に行ってきました。神奈川県ですと、相模原市の「こいのぼり」が有名です。相模川の両岸にワイヤーを渡し、色とりどりのこいのぼりが気持ちよさそうにおよぎます。実際に見に行ったこともあり、その光景はまさに圧巻。でも、今回のこいのぼりも最高でした!まぶしいくらいの新緑の山をバックに、こいのぼりたちが、ほんとうに気持ちよさそうに泳いでいました。まずは、その画像をどうぞ!


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 場所としては、京急神武寺駅からが一番近いです。その距離約1.1㎞、歩いて14分くらいです。京急神武寺駅には、ダイチャリ置き場、「ダイチャリ 神武寺駅前駐輪場」もありますので、こちらを利用するのも一案です。駅を出たら、前の国道を左折。国道沿いを逗子中学校の方に向けて、左手に線路を見ながら、ひたすら歩いていきます。

 10分くらい歩くと、国道反対側前方に逗子中学校の広い校庭が見えてきます。校庭の端にある横断歩道を渡り、学校の校庭に沿う細めの道を入っていきます。左手に校庭を見ながら進むと中学校正門に到着。

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逗子中学校の正門

 ここまで進んでくると、前方上方の木々の間に、チラチラッとにこいのぼりが見え始めます。さらに進むこと2分。こいのぼりをたててくれている特別養護老人ホームのせせらぎに到着。みどりの日のあたたかい絶好の日よりのなか、施設を利用している、おじいさま、おばあさまたちが、スタッフの方々に車いすをおされながらお散歩をしていました。その表情はさまざま。このキラキラ輝く新緑が、お散歩をしている方々の心には、どんなふうに映っているのかなあ、などと想像しながらすれ違います。

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特別養護老人ホームせせらぎ

 空を見上げると、たくさんのこいのぼりたちが、みどりの日の少し強めのかぜにそよいで、ほんとうに気持ちよさそうにおよいでいます。この記事冒頭の動画のような状態です。それに、空の青さと雲の白さと山の新緑の美しさとが絶妙なコラボ。逗子のゆたかな自然を満喫します。

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ゆたかな自然

 こいのぼりのほかにも見どころはたくさんありました。1つ目はこいのぼりが気持ちよさそうに泳いでいる真下には小さい畑があります。施設の方々が、お花や作物を育てています。わたしが訪れたときは、玉ねぎを収穫してらして、体験で3本ほど引き抜かせてくれました。けれども、ひと言。「引き抜くだけだよ!」。

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玉ねぎたち

烏骨鶏(うこっけい)の一声

 少し力を入れて引くと、土の中から白い玉がそのすがたをあらわします。にわかですが、収穫の喜びを体験することができました。有難うございました。
 さらに道を進みます。こいのぼりを見ながら、先ほどからずっと気になっていたことがありました。それは・・・。ニワトリの非常に元気な鳴き声が聞こえてくることです。規則正しい間隔を置いて、コケコッコォォォー!どこからともなく聞こえてきます。その正体がわかりました。畑から少し進んだ左側に鳥小屋があり、声のでどころがどうもその中であることがわかってきました。鳥小屋に近づきます。なかをのぞくと、その正体は、なんと真っ赤なトサカをもつただのニワトリではありませんでした。顔は黒く、羽根は白くフサフサしています。そう、美味しい卵を産むことで知られる烏骨鶏(うこっけい)でした。どうにかその一声を動画におさめたいと頑張りました。鳴いてくれるまで少し長いですが、聞いてあげてください。こいのぼりに負けず劣らず、目の覚めるような元気のいい一声です。是非聞いてあげてください!


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 いやぁ~、烏骨鶏(うこっけい)の一声にさらなる元気をもらい、さらに道を進みます。進んでいく道の上方にも、こいのぼりたちが泳いでいます。その飾り付けを見ていたら、自然と有難い気持ちになってきてしまいます。感謝の気持ちとともに、左側の土留めのコンクリートをフッと見てみると、そこには、いろいろな動物や植物の絵が描かれています。リス、ツバキ、ふくろう、セミなどなど。この辺りに生息しているいきものや、観察することのできる植物なのでしょうか。なにも気にしなければ、気づくことなく通り過ぎてしまいますが、改めて見てみると、時を経て古くなったコンクリートの染みと調和して、なかなかの味を醸し出しているように感じました。

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リスのもよう

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ツバキのもよう

 ツバキは逗子の市の木。では、市の花は・・・。そう、ホトトギスです。逗子を舞台にした、徳冨蘆花(とくとみろか、1868-1927)の小説、『不如帰』(ほととぎす)にちなんでいるのでしょうか。

石切場跡、スリル満点

 さらに、この道を進みます。せせらぎの敷地が終わる辺りに次のような看板が・・・なになに・・・。

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石切場見学についての看板

 「石切場」。俄然興味が湧いてきました。事務所にひと言ことわり、施設敷地の裏側の細い山道を登ります。三浦半島の低い山独特のぬかるんだ山道を登ること3分くらいでした。突如眼前に大きな洞窟があらわれました。これが、明治末から大正にかけて、「池子石」という凝灰岩(ぎょうかいがん)を切り出していた石切場跡でした。ここから切り出された石は、土木建築材料のほか、墓石、灯篭などに使われていたそうです。さっそく、入ってみます。


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 なかに入ってみると、天井からは常に水滴がポタポタと落ちており、なかなかの迫力。探検隊になったような気分を味わうことができます。おやっ、壁面上部に何か俳句らしきものが刻まれています。

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壁面に刻まれた俳句

 「ふり向けば うしろにもをり みちをしへ 知迪(ちてき)」。この句のなかにでてくる、「みちをしへ」とは、昆虫のハンミョウのこと。歳時記によれば、ひとが来ると飛び立って少し先へ行き、近づくとまた飛ぶさまが、あたかも道を教えているようにみえるので、「道おしえ」の異名があるということです。この辺りには、かつてはハンミョウがたくさん生息していたのでしょうか。今も生息しているのでしょうか。そのことについて、探究心がムクムクと頭をもたげましたが、またの機会に。
 この石切場跡からいったんせせらぎのところまで戻り、さらに山道を進みます。といいましても、今回は、ここまで。ここから始まる山道を進むと、神武寺に至ります。京急神武寺駅はこのお寺の名前が由来となっていたのですね。このお寺、神亀元年(724年)、聖武天皇の命で行基が創建したと伝えられる、天台宗の古刹。逗子八景の1つでもあります。このお寺まで登ったら、そこから山を下って、JR東逗子駅にいたることもできますし、そこからさらに登り進んで鷹取山(たかとりやま、標高139m)の山頂を目指すこともできます。いずれにしても、逗子の豊かな自然を満喫することのできる、オススメのハイキングコースだと聞いたことがあります。是非、次の機会に楽しみたいと思います。
 今日は、新緑、こいのぼり、烏骨鶏(うこっけい)の一声、石切場跡、ともうほんとうにみどりの日を満喫しました。
 明日は子どもの日。どうか、今日見たこいのぼりのように、子どもたちがみんな、毎日をすこやかに過ごせますように!

 

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

 さてと、次は、どの公園のベンチで雑談しようかな。

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