こんにちは、公園好きです!みなさま、お元気ですか?
空き地のススキ
いつものように、次はどこの公園に行こうかなと、逗子の街をぶらぶらしていると、空き地に生えている、ススキに目を奪われました。「きれいだなあ・・・」。朝日をいっぱいに浴びて、キラキラと輝いてしまっています。ススキの美しさに気づいてしまうのも、それはそれで問題ですが、とにかく、スマフォでパチリ!「いいね!」
その日は風が少し強めで、ススキがゆらゆらと風に戦(そよ)でいます。思わず、動画にも取ってしまいました。
昭和枯れすゝき
最近、若い方々の間で昭和が流行っていると聞きました。1980年代の不良少年たちや学校の給食をテーマにしたコミカルなドラマや映画、サンリオキャラクターの展示会などがヒットするのもそのためなのでしょうか。もう少し上の世代ですが、昭和といえば、あの名曲を忘れるわけにはいきません。「昭和」×「ススキ」。「昭和枯れすゝき」です。どんな歌だったかなあ、と思い、YouTubeで聴いてみました。「まずしさに・・・いいえ、せけんに・・・♪」。そうだ、この曲だ。1975年(昭和50年)のヒット曲なのだそうです。歌っているのは、さくらさんと一郎さんで、2代目であるとか。ということは、初代がいらっしゃるんだ・・・。歌を聴きました。唸ってしまいました、その絶妙なデュエットの完成度に。間違いなく、オススメです!
『万葉集』の秋の七草の歌
「昭和枯れすゝき」で終わってしまうのもどうかと思いますので、ススキといえば、秋の七草の1つ。そんなことを思い出し、ネットで検索していたら、山上憶良(やまのうえのおくら、660 - 733頃)の歌を見つけました。『万葉集』の有名な歌とのこと。「8 - 1537、1538」(『万葉集』の8巻目の1537番目と1538番目)に載っているみたいです。そこで、近くの図書館に行って、その歌を見つけてみることにしました。まずは、「8 - 1537、1538」の歌が載っている、岩波書店刊行の『新 日本古典文学大系 萬葉集 2』を借りてきました。
・・・ありました、秋の七草をうたった歌が。
秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数(かぞ)ふれば七種(ななくさ)の花
<意味>
秋の野に咲いている花を指折り数えてみれば、七種類の花がある。
(巻第八-1537)
萩の花尾花(をばな)葛花(くずはな)なでしこが花をみなへしまた藤袴(ふぢばかま)朝顔(あさがほ)が花
<意味>
荻(おぎ)の花、尾花(おばな)に葛(くず)の花、なでしこの花、女郎花(おみなえし)そして藤袴(ふじばかま)、朝顔の花
(巻第八-1538)
「尾花(をばな)」はすすきこと、穂の部分が尾に似ているからこう呼ばれるとか。「朝顔」は、今の何にあたるかはわからないのだそうです。今の朝顔、木槿(むくげ)、桔梗(ききょう)とする説があるそうです。
秋の七草の覚え方
春の七草は覚えている人も多いのでは。でも、秋の七草を聞かれて、すぐに言える人は少ないかもしれません。みなさまは、どのような覚えていますか。わたしは、「おすきなふくは」で、覚えています。
お:おみなえし
す:すすき(おばな)
き:ききょう
な:なでしこ
ふ:ふじばかま
く:くず
は:はぎ
他のよい覚え方がありましたら、教えてください!
おまけ
他の空き地で、こんなススキも見つけました。なんていう名前だろうと思って、ネットで調べてみると、「パンパスグラス(pampas grass)」というそうです。アルゼンチン原産のイネ科の多年草。「パンパ(pampa)」はスペイン語で、アルゼンチンの大草原、「グラス(grass)」は英語でイネ科の植物。アルゼンチンの大草原にたくさん生えているのでしょうか・・・
空き地のススキから始まり、最近の昭和ブームに思いを巡らし、昭和枯れすすきに唸り、図書館に足を運んで山上憶良の歌を経由し、秋の七草を復習し、パンパスグラスでアルゼンチンの大草原に思いを馳せ・・・箱根の仙石原のススキを見に行かなくても、近所のススキでけっこう楽しめました。
帰りは、池子児童公園に寄ってから帰ろうかな・・・
最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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