こんにちは、公園好きです!みなさま、お元気ですか?今日もベンチで雑談です。
小坪飯島公園の周辺にある史跡をまわってみてから、鎌倉時代の歴史に少し興味を持つようになりました。鎌倉時代のことを書いた史料といえば、『吾妻鏡』(あずまかがみ)。NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」もおもしろいですし、近くの図書館にって、『吾妻鏡』を実際に見てみることにしました。
図書館にあった2つの『吾妻鏡』
『吾妻鏡』というと、これまで、敷居がとても高い感じがして、見たことも読んだこともありませんでした。カルチャーセンターや公民館の市民口座に、ものすごくありそうな「『吾妻鏡』を読む会」。歴史好きの方々(少しお年を召された方々)が、難解な古文の文章を1行ずつ読み解いているようなイメージを常に持っていました。
図書館の歴史のコーナーに行くと、ありました。オレンジ色の本と白色の本。
オレンジ色の本は、新人物往来社発行のもので、「全譯」、「新版」、1~5巻と別巻の全6冊からなります。白い本は、吉川弘文館発行のもので、「現代語訳」、1~16巻と別巻の全17冊からなっています。
両方の本を開いてみたのですが、なにやら難しそうです。それに、どこに何が書いてあるのかわかりません。でも、パラパラとページをめくってみると、「頼朝・・・」や、「鶴岡社・・・」など、知っている単語がたくさん目に入ってきます。もしかしたら、想像していたよりも、難しいものではないのかもしれない、と感じました。
実際に調べてみることに
まずは、ネットで、小坪にまつわる史実がいつ起こったかを調べまてみました。源頼朝が亀の前を小坪に招いたのは、「寿永元年6月1日」のことであることがわかりました。そこで、両方の本で、この日付の書いてある箇所を実際に見てみることに。そこで気づきました。オレンジ色の本のほうは、すべてのページの本文の上に、史実についての小見出しが載っています。だから、お目当ての史実を見つけるのにとても便利です。
一方、白い本には、この小見出しがないために、史実の日付がわかっていてそのページを開いても、本当にそのことが書かれているのか本文自体を読まなければなりません。そのため、少し時間がかかります。ただ、オレンジ色の本は、原文の訳そのままのようで文章が少し難しく感じました。一方、白色の本は、現代語訳なので内容の理解は楽です。一長一短です。
まとめ
今回、吾妻鏡(あずまかがみ)で見つけたい史実を実際に見つけてみて、自分なりにこうすれば見つけやすいなあ、と思った方法は次のような感じです。
- インターネットで調べたい史実が和暦何年に起きたか調べる(「寿永元年6月1日」など)
- オレンジ色の本の各ページ上部の小見出しをたよりにその史実が書いてある箇所を探す
- 白色の本の現代語訳で文章の内容を再確認する
おまけ
最後に、小坪にまつわる史実が、『吾妻鏡』のどこに書かれているか、実際に調べてみました。けっこうおもしろかったです。
<亀の前について>
- 寿永元年(1182)6月1日(小坪に招かれる)
オレンジ色の本、第1巻、p.127
白色の本、1、p.108-109 - 寿永元年(1182)11月10日(逆鱗に触れた政子によって、移った先の飯島の家を壊され鐙摺へ逃れる)
オレンジ色の本、第1巻、p.133-134
白色の本、1、p.116 - 寿永元年(1182)12月10日(小坪に戻ってくる)
オレンジ色の本、第1巻、p.135-136
白色の本、1、p.119 - 寿永元年(1182)12月16日(政子が、飯島の家に亀の前をかくまっていた伏見冠者廣綱を、遠江国に流す)
オレンジ色の本、第1巻、p.136
白色の本、1、p.119
<頼朝の小坪への遊行について>
- 建久4年(1193)7月10日(小坪へ遊行に出かける)
オレンジ色の本、第2巻、p.284
白色の本、6、p.24
<頼家の小坪への遊行と朝比奈義秀が素潜りでサメを捕ったはなし>
- 正治2年(1200)9月2日(頼家が小坪へ遊行に出かけた際、力持ちの朝比奈義秀(1176?-1213?)が海岸でサメを素潜りで捕る)
オレンジ色の本、第2巻、p.391
白色の本、6、p.154-155
関連リンク
最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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